僕は10ヶ月間、1つの結婚相談所で活動していました。
正直「婚活」を始めただなんて、入所初期はあまり自覚がなかったけれど、活動を進めるにつれ徐々に結婚に向かって前に進んでいるんだという気持ちを抱いていました。
初めから立派な覚悟があった訳でももちろんありません。
僕はただ、将来を考えてパートナーと出逢い幸せな家庭を築きたいと願い行動していました。
一人きりの人生から脱出したかったのです。
この記事では、僕の実体験をもとに、婚活で学んだ厳しさや感動をできるだけ読者様のお気持ちに寄り添ってお話ししていきたいと思います。
読者様の背中を押すきっかけとなりましたら幸いです。
結婚相談所に入会したきっかけ
僕は、30代に差し掛かり、転職した会社にも慣れてきたため、将来を考え結婚を意識し始めました。
というより、一度は、婚活にやり残しがないようトライしよう!という気持ちになっていました。
流行りのバチェラーを観ていた影響もあったかもしれません。
人と出会うことを恐れ、言い訳をしてやらないよりも、まずは挑戦してみようという考えが沸々と僕の中で湧き上がっていたのです。
ある日、別の用事で私が入所を決めた結婚相談所の近くまで足を運んでいました。
ふと相談所の看板が目に止まり、そこの相談所は有名なので前々から知っていたこともあり、話を伺うことに決めました。このタイミングかもしれないと閃いたからです。
この「行動」が、自分を変える一歩となりました。
これを読んでくださっているあなたに一つお伝えしたいと思います。
結婚相談所に入所することは今の時代、決して最後の砦ではありません。
今までは、「最後の砦」と呼ばれ婚期を逃した売れ残りの人だけが集まるような印象がありましたが、現代で婚活スタイルも変化し、結婚意識の高い20代の子も早々に活用している現実がありました。
それ故に、婚活市場というのは非常に厳しく生身で戦う過酷なものでした…
真剣交際に進めた確率は0.5%だった
僕は幸いにも、活動を数ヶ月する中で、200人のお方から申し受けを頂くことができました。
その中で、20人の方とお見合いを進め、5人と仮交際をし、1人のお方と真剣交際に発展することができました。
出逢いから成婚の確率は、なんと0.5%….
とてつもない確率で彼女とご縁が繋がり出逢ったのだと、当時も感じていました。
実際活動をしてみるとわかりますが、仮交際に進めるだけでも一苦労なんです。
まず、お見合いを組むには魅力がなければいけません。その上でスケジュールを調整しお見合い時間にきちんと待ち合わせ成功させる必要があります。
その後仮交際に進めたいかどうかの意思決定を双方で行いOKが出たらようやく仮交際に進めます。 そして、デートを数回重ね、真剣交際にまで発展できたというのは、本当に貴重で素晴らしいことなのです。私は当時担当していただいていたカウンセラーさんからは、「ご縁はあるところにしか生まれない」と教わっていました。
今でもその言葉は、胸に残っており、生まれたご縁をどれだけ大事にできるかが重要だと考えています。
本当は人を好きになれるか不安だった
大人になってからの僕は、青春時代に抱いたドキドキするような恋愛をすることがなくなってしまいました。
それどころか、「恋愛しなきゃ」「結婚しなきゃ」と思うほど、恋に対する気持ちがわからなくなっていったような気がします。
婚活を始めたのも、「好きな人と結婚したい」というより、「そろそろ結婚しないといけないんじゃないか」という焦りがあったからでした。それまでは、結婚なんていつでもできるからと、30歳超えてから考えればいいやと、自分のことを後回しにしていたのかもしれません。
条件の良さそうなお相手と会っても、心が動くことは少なかったです。
「いい人だとは思うけど、好きになれるだろうか?」
そんな不安がずっと心の中にあって、彼女に出会うまでは、仮交際中の相手を選ぶことさえどこか義務のように感じることもありました。
ですが、彼女といるのは楽しかったし、何より愛しいという感情が大きくありました。
好きという感情は、時間とともに育っていくものなのかもしれないと感じることはできていたのですよね。
やっぱり、30歳を超えると人は好きになる力が弱くなるものだと思いました。
だって、恋愛をするのってものすごくエネルギーがいることですから。
若い頃は力が有り余っているから、どんどん人を好きになって、失恋して、また好きになってということができたかもしれませんが、大人になると体力の衰えと共に恋愛に対しても鈍感になってしまうものかもしれません。
こんな僕でも結婚相談所で成婚退会し婚約できた
結婚相談所での交際には期限が設けられています。
そのため、短期間でお相手を見極め、短期決戦で結婚まで歩み寄って進めていく必要があります。
活動をする中で気づいたことがありました。
「相性が良ければ自然と物事が進む」これに尽きました。
出逢った彼女とは相性が良く、とんとん拍子で真剣交際後の擦り合わせを進めていくことができました。将来設計の話ももちろんしました。互いの年収や手取りを付け合わせ、どのような生活ができるかファイナンシャルプランナーにも相談し話し合って行きました。
結婚相談所内には、そういったサービスとの提携もあり、将来に向けて擦り合わせできる場がありました。これは経験のない人からすると、すごく助かるものでした。
実際お金周りのことは普通に付き合っていては切り出しづらかったりするものです。
ですが、ファイナンシャルプランナーを間に入れ、議長として立てることで、お金周りの話は嫌味なく向き合っていくことができました。
ただ、将来の真面目な話ばかりでは双方に疲れてしまう現実もあったので、ガス抜きとして愛情を深めるデートを重ねることも意識していました。
やはりどんな時も楽しく過ごすというのが一番ですからね。
プロポーズは全てをサプライズにはしませんでした。お相手の希望に添えるような形でヒアリングし徐々に準備をし、当日を迎えました。
無事婚約することができ、翌日結婚相談所を退会しました。
結婚相談所で成婚退会後に婚約破棄へ…
退会したその後には、入籍日を今一度擦り合わせ同棲することを決めていました。
ご両親への挨拶は、相談所に在籍中に済ませていて了承をもらっていました。
同棲を開始し、とても幸せで楽しい時間を過ごすことができていました。
ですが、スピード婚を目指していた僕たちの間に、徐々にすれ違うきっかけが生まれてきてしまいました。 結婚するまでは、お互いのベクトルはお互いを見ていれば良かったですが、結婚となるとベクトルを一緒の方向に揃えなければいけないと、この時気づきました。
僕たちは、たくさんのことを話してきたつもりでした。
それでも別の人間ですから、互いの違う面は沢山表に出てきました。お互い生まれも育ちも全く異なるのですから受け入れて支え合っていかないといけないですよね。
結婚とは思った以上にストレスのかかるものでした。
短期決戦で入籍を進めていたこともあり、スピード感に心が追いついていかなくなってしまったのです。
僕はマリッジブルーになってしまいました。
彼女とも相談し乗り越えようと頑張っていましたが、それでも乗り越えられない試練が起きてしまいました。
全てを書くことはできないのだけれど、何かに引き裂かれるように婚約破棄を迎えてしまったのです。 僕は、正直何が起きたのか全くわかっていませんでした。
体調も崩しました。
全て壊れました。
そして悲しみを通り越し、心は何も感じなくなってしまいました。
心ってすごいですね。受け止めきれないショックを体験すると何も感じないようにできています。
自動でブロックしてくれるんです。
驚きと戸惑いの中で1ヶ月ほど状況を受け入れられませんでした。
最終的には彼女を大切にできていなかった自分に気づき、とてつもなく後悔が押し寄せ、マリッジブルーで気持ちがわからなかった僕の中には、好きという本物の感情が育っていることに後から気付かされました。
泣きました。
1ヶ月ほど涙は1滴も流れなかったのに、永遠と泣き続けました。
そして、涙と共に、心を解放することができたのです。
婚約破棄を経て得た教訓
結婚直前には、必ず何かしらの試練が訪れるということ。
そして、その試練をどうやって乗り越えることができるかが最も大事なのだと学びました。
なぜなら結婚生活は、試練の連続だからです。
未体験の日常を二人で乗り越えなきゃいけないからです。
そのため、結婚前には必ず試される時がきます。本当にこの人とやっていけるのか、というものが。
愛はいつも残酷で、不確かな心持ちの中で試されるのです。
もう一つ大事なこと、それは「覚悟」でした。
覚悟を決めるための持って行き方もとても重要でした。
彼女はいわゆる「覚悟女子」で素晴らしい決断力のある方でしたので、僕は彼女から覚悟について学びを得ました。
僕に、覚悟が全然足りていなかった…
言葉では、覚悟したとかいっていたのに、それは意味をなしていませんでした。
彼女がぶつけてくれた思いや、行動をなぜ全て受け入れてあげることができなかったのか、男として情けなく思いました。 婚約破棄を経験したことで、結婚に対する視点が大きく変わりました。
結婚するためには、価値観を見直したり、擦り合わせたり、相性がどうのとか、色々なアドバイスが世に出回っていますが、僕が思うに、結婚は「覚悟」があるかどうかなのだと学びました。
なぜなら、完璧な人はいないからです。
この人でいいかな?と迷うことは当然あります。
ですが、どんな人と歩む世界線も「覚悟」がなければ始めることさえできません。
これは半分はギャンブルのようなものでもあります。
だって結婚後どうなるかわかりませんからね。
僕の結婚している友人が言っていましたが、「この人とだったら不幸になってもいい」という基準があると話してくれることがありました。
幸せになりたいではなく、不幸になってもいいという逆説の言葉にすごく打たれたことがありました。まさにそれこそが覚悟と呼ばれるものなのだなと確信しています。
最後に伝えたいこと
婚約から入籍までの過程では、予想もしないハプニングや試練が待っています。
婚約破棄を経験したことで、結婚に対する視点が大きく変わりました。
僕が学んだのは、結婚に必要なのは 「覚悟」 です。
婚約破棄を避けるために大切なのは…
- 価値観のすり合わせをしっかり行う
- 不安や違和感を我慢しない
- お互いの「結婚後の生活」を具体的に想像する
大切な項目を擦り合わせ、「覚悟」を持てたお相手とならどんなことも乗り越えられるはず。
これは僕にとって、本当に得難い教訓でした。
あなたの婚活を応援しています。
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