彼女と別れて、もうしばらく経つ。
寂しさも、後悔も、ふとした瞬間に押し寄せてくる。
でも、振り返って思うのは「それだけじゃない」ということ。
「僕たちは足りないもの同士だった」
そう気づけたとき、少しだけ心が軽くなったような気がする。
今回は、そんな別れから得た気づきや想いを、正直に綴ってみたいと思う。
僕たちは“足りないもの同士”だった
彼女とは、どこか似ているところがあった。
優しさも、不安も、少しの弱さも。
そして、どこか“自分に自信がない”という共通点や、人見知りなところも。
そんな僕たちは、自然と惹かれ合い、お互いの足りないところを埋め合おうとしていたのかもしれない。
でも、それは、無意識のうちに「相手に満たしてもらおう」としていた自分がいたことに気づいた。
お互いに「もっとこうしてほしい」という想いが募っていくうちに、だんだんとすれ違いが大きくなっていった。
だけど、足りないものがあったからこそ惹かれあったのも事実。
僕たちは、お互いに足りないものを確かめ合うために出逢ったのかもしれない。
別れから得た経験と気づき
別れた直後は、「なんでうまくいかなかったんだろう」と自分を責めた。
でも、時間が経つにつれて、少しずつ冷静になれた。
そして気づいた。
相手を変えようとする前に、まず自分自身と向き合うことが必要だったんだと。
「一緒にいる意味」って、何だろう。
ただ寂しさを埋めることじゃない。
自分一人でも立てるようになって、そのうえで“誰かと一緒にいたい”と思えるかどうか。
別れは決して「失敗」ではなかった。
むしろ、自分の弱さや、パートナーシップの難しさに気づかせてくれた。
この経験は、間違いなく自分の人生に必要なものだったと思っている。
神様は、何かを奪ったり、意地悪をしているわけでもないことに気づいた。
神様はいつだって僕らにギフトを贈ってくれている。
別れも一つのギフトだったんだ。
出逢い、そして別れを通して、成長や気づきを与えてくれていた。
僕は自分に足りないものに気付かされた。
僕は、自分に自信がなくて自分を認められなかったのだけど、彼女が僕を認めてくれていたように、自分自身を認めて良かったんだ。
今、感謝していること
一緒にいた日々には、確かにあたたかさがあった。
何気ない会話や、手をつないで歩いた帰り道。
ケンカした日でさえも、今では愛おしく感じる。
僕の不器用さや未熟さを受け止めてくれたこと。
不安や葛藤を抱えながらも、僕と向き合ってくれたこと。
本当にありがとう。
別れてから、初めて心から「感謝」という言葉が出てきた気がする。
そのくらい、彼女の存在は大きかった。大切だった。
だからこそ、届くことはないけれど、感謝の気持ちを記したいと思った。
別れは終わりじゃなく、始まりなのだと思う
別れたからこそ見えた景色がある。
この経験がなければ、僕は今も「相手に求める恋愛」を続けていたかもしれない。
もちろん、失ったものは大きい。
でも、得たものはそれ以上に価値がある。
僕はもう少し強くなりたい。
一人でも立てる人間になって、次はちゃんと“支え合える関係”を築きたい。
そしてこの経験を、同じように悩んでいる誰かに届けられたら——
それもまた、彼女と出逢えた意味のひとつかもしれない。
最後に
「別れ=損失」ではない。
むしろ、自分自身を見つめ直す大きなきっかけだった。
足りないもの同士だった僕たち。
だからこそ、学べたことがある。それはとてつもなく得難い経験だった。
彼女に出会えてよかった。
そして、別れを通じて、もっと深く「愛する」ということを学べた気がする。
彼女が教えてくれた「覚悟の持ち方」を胸に、明日も生きていこう。
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