裏切りから立ち直り、また誰かを信じたいあなたへ
はじめに:信じるって、こんなに怖かったんだ
婚約破棄を経験したとき、僕の中で一番大きかった感情は「喪失感」でした。
それは相手との未来だけじゃなく、「人を信じる気持ち」さえ失ってしまったような感覚。
「また裏切られるかもしれない」
「自分が信じた人に、傷つけられるかもしれない」
——そんな恐れが、心の奥から湧き上がってくる。
でも、あれから時間をかけて、少しずつ「信じる力」を取り戻してきました。
今回は、僕がその過程で気づいた「信じる心の作り方」をお伝えします。
信じることが怖くなったあなたへ
「もう誰も信じられない」と思うのは、当たり前です。
それほどまでに、あなたは真剣に向き合っていた証拠。
だからまずは、信じられなくなった自分を責めないでください。
「信じることが怖い」という感情は、防衛本能です。
それは「これ以上傷つきたくない」という心のブレーキ。
それが今のあなたを守ってくれているんです。
信じる=依存ではないと知ったとき、心が少し軽くなった
僕は「信じること=相手にすべてを委ねること」だと思っていました。
でもそれは、**信じるではなく「依存」**だったんです。
本当の「信じる」は、相手に委ねることではなく、選ぶこと。
「この人を信じてみよう」と、自分で決めること。
そのためには、まず自分に対して信頼を築くことが先でした。
「どんな感情があっても、自分は自分の味方でいよう」
そう思えるようになったとき、他人にも少しずつ心を開けるようになったんです。
感情を表現することから、信頼は始まる
僕は婚約破棄の直後、「もう誰にも話したくない」と思っていました。
でも、感情を押し殺すほどに、心が冷たく固まっていくのを感じました。
信頼って、実は「感情のやりとり」なんですよね。
小さなことでもいい。
「今日は疲れたな」「なんだか寂しいな」——そんな一言が言える相手を、少しずつ増やしていきました。
その練習が、また人を信じていいんだと思える土台になっていきました。
大切にされた体験を、自分に与えてみた
信じることができなかったのは、誰かに大切にされた記憶が薄れていたからかもしれません。
だから僕は、自分を大切にする習慣を作ることにしました。
- 朝ごはんを丁寧に食べる
- 気持ちのいい服を着る
- 「今日できたこと」を毎晩メモする
自分を大切にすることで、少しずつ心がほぐれてきました。
すると不思議と、他人の優しさにも気づけるようになってきたんです。
「信じてみたい」という気持ちを大事にする
完璧に信じられなくていい。
大事なのは、「少しだけ信じてみようかな」と思える気持ちを、大切にしてあげること。
僕も最初は、誰の言葉も疑ってかかっていました。
でも、相手の小さな行動や表情に目を向けるうちに、
「あ、この人は本当に大事にしようとしてくれているのかも」
そんな気持ちが、少しずつ芽生えていきました。
おわりに:「それでも、もう一度信じてみたいから」
婚約破棄を経験した今でも、
僕は「人を信じたい」と思っています。
怖さが消えたわけじゃない。
でも、それ以上に、「また誰かと信頼を築きたい」という願いがあるから。
そして次こそは、自分を犠牲にせず、
ありのままの僕を受け止めてくれる人と向き合いたい。
だからあなたも、
「信じたい」と思うその気持ちを、どうか諦めないでください。
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