「なんか疲れてしまうな…」
「相手のペースに合わせすぎているような気がする…」
「自分は、いい人って思われたかっただけなのかもしれない…」
婚活をしていて、こんな風に気づくタイミングはあるかもしれません。
一見うまくやれてるように見えても、どこかで「自分らしさ」が置き去りにしまっているような感覚はありませんか?
その正体は――「バウンダリー(心の境界線)」の曖昧さかもしれません。
この記事では、婚活中に傷ついたり、自己嫌悪に陥りやすいあなたへ、
“やさしくてしなやかなバウンダリー”を育てる方法をお伝えしていきます。
バウンダリーとは?婚活にどう関係するの?
「バウンダリー」とは、心理学的には**「自分と他人との心の境界線」**を意味しています!
たとえばですが――
- 頼まれたら断れない
- 相手の顔色を読んで合わせてしまう
- 本音よりも「正解」を優先する
こうした癖は、バウンダリーが弱まっている状態です。
バウンダリーは“壁”ではありません。
むしろ、**本当の自分でいながら、相手とつながるための“しなやかな線”**なんです。
バウンダリーが曖昧な人の婚活あるある
婚活の場では、相手との距離が一気に縮まることがあります。
だからこそ、バウンダリーの曖昧さが表面化しやすいのです。
こんな経験、ありませんか?
- 相手の希望に合わせすぎて「私はどうしたい?」がわからなくなる
- 連絡が遅いだけで不安になり、自分を責める
- デートの場所も話題も、つい「いいよ」と合わせてしまう
- 「嫌われたくない」から断るのが怖い
- 結局、疲れてフェードアウトされてしまう
こうしたパターンが繰り返される背景には、「相手の土俵で恋愛している自分の姿」があるのかもしれません。
自分と他人との境界線をしっかりと意識することで、自分の軸が揺れにくくなり、結果的にうまく行くようになります。
“いい人”よりも、“私らしさ”を愛されたい
婚活は、「自分を好きになってくれる人」と出会う場のはず。
でも、「相手に合わせる」ことばかりしていると、
いつの間にか「自分らしさ」が相手に伝わらないまま終わってしまいます。
・やさしすぎる
・気を使いすぎる
・空気を読みすぎる
――それって、「いい人」ではあるけれど、
相手にとっては「なんだかよくわからない人」になってしまうこともありますよね。
八方美人という表現をされることもあります。
僕の考えとしては、八方美人は悪いことではないと思うんですよね。
だって、誰とだって合わせられる素敵な魅力があるということじゃないですか。
だけど、相手との境界線がわからないまま関係構築してしまうと、心の領域を侵されたり侵してしまったりということが発生するので、今一度自分の心の輪郭を把握した方がいいんですよね。
バウンダリーがあるからこそ、「私はこう思う」「こうしたい」が伝えられる。
それは結果的に、“あなたという存在”に信頼と安心感を与えることにもつながっていくんです。
要は、自分はどこまでOKで、どこからNGなのか、価値観を明確にしようということです!
婚活を通じて”バウンダリー”を整える3ステップ
ここからは、婚活の現場で実践しやすい“バウンダリーの整え方”をご紹介します。
1. 「私はどうしたい?」を問いかける習慣をつける
相手がどうしたいか、何を望んでいるかを考える前に、
まずは「自分の気持ち」に立ち返ることを癖にしましょう。
- この人と会いたい?
- このデート、楽しかった?
- メッセージの頻度、無理してない?
→ 1日に1回でもいい。「自分の心に問い直す」ことで、バウンダリーが整っていきます。心の境界線がはっきりするようになるのです。
2. やさしいNOの伝え方を覚える
断ること=相手を傷つけること、ではありません。
伝え方ひとつで、むしろ信頼を深めるきっかけにもなります。
例:
「そのお気持ちうれしいです。でも、私はもう少しゆっくり進めたい気持ちがあって…」
例:
「素敵なお誘いありがとうございます。でも、その日は予定があって…」
→ ポイントは、“やさしさ”を込めながらも“自分の立場”を言葉にすること。
3. 自分の本音を「怖くても」少しずつ出してみる
本音を出すのは、怖い。
でも、本音を伝えても大丈夫だった体験が少しずつ積み重なることで、
「自分のバウンダリーは守っていい」と心が安心していくようになります。
→ 最初は「気づいてくれてうれしかった」など、感謝から始めてもOK。
バウンダリーがある人こそ、安心して愛される
誤解されがちですが、
「NOと言える人」「自分の意見を言える人」は、冷たいのではなく“信頼できる人”です。
- 自分の軸があるから、揺れない
- 境界があるから、相手も安心できる
- 自分を大切にしているから、相手のことも大切にできる
→ バウンダリーがある人は、「心地よさ」や「信頼感」を相手に自然と与える存在なのです。
ここで、興味深い話を一つ交えてみたいと思います。
元々日本は、海外と比べ国境がなく、境界線という概念が存在しません。
海外では国と国の境界線をしっかり意識、守ったり、奪ったりといった歴史が繰り返されています。
日本は、県境はあるものの、どこかの国に侵される心配はないことから、自然と日本で暮らす僕たちは、心の境界線というものも穏やかになっているのかもしれません。
いわゆる、「日本人だから優しい」と言われる部分です。
優しいことは素晴らしいのですが、優しさを利用する人がいるのも事実で、いつしか心の境界線を踏み躙られてしまうこともあります。そんなことはあってはなりません。
まさに婚活市場においても同様で、変なモラハラ夫に捕まったりするリスクも減らすことから、自分の意見を言う、しっかりと境界を保つという意識が必要なのかと考えます。
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まとめ|“境界線”は、あなたらしさの輪郭
婚活は、ただ相手に「選ばれる場所」じゃない。
“自分の輪郭”を丁寧に整えていく場でもあるのです。
境界を整えることは――
「私はここにいるよ」と自分の存在を、静かに、でもしっかりと示すことになります。
やさしさを手放す必要はありません!
ただ、自分をすり減らさない「やさしさの使い方」を選んでいいんです。
あなたの優しさは、消耗するためにあるのではありません。繁栄するためにあるのです。
あなたらしく、あなたのペースで――
本音でつながれる相手と、安心して恋を始めていけますように。
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